こんにちは~、今日は賃貸物件に住んでいるときに所有者(オーナー)から急に家賃値上げ通知とかが来たときの対応はどうしたらいいだってことを書きたいと思います。
今まで多くの方が家賃値上げの通知を受けることは無かったと思いますが、少し前に板橋区の賃貸物件がニュースになっていたことを覚えています。確か現賃料の2.5倍位に値上げするとオーナーから通知がきて、住人の方がインタビューを受けている映像が流れていました。賃貸借契約上はオーナーからの賃料値上げについて通知することは可能ですが、賃貸人(貸主)と賃借人(借主)の合意をした場合に賃料の値上げが成立することも忘れてはいけないことです。最近では日本も急な物価高や不動産バブル期のような土地建物の値上がりに合わせて賃料も上がっています。オーナー様としても銀行融資を受けて購入しているかたも多数いると思うので、値上げがすべて悪いということはないのですが、強引なやり方はどうなんだろうと疑問が残ります。
余談ですが、以前、中華系の不動産会社で働いていた時に中国(香港)社員達から聞いた話では、中国本土では基本的に賃貸物件はオーナーが絶対的な力があり、賃料も来月から値上げするといえば上がってしまうものらしいです(極端な話ですが)。当時も日本で物件を購入したオーナーから値上げしたいとの意向がありましたが、特に根拠がなかったので、難しいですって中国スタッフから言ってもらったことがありました。ただ、全投資家がそうではないことも事実です。
では、通知があった場合はどうするかって事ですが、話し合う(コミュニケーションを取るように努める)です。確かに急な通知で驚きや感情的になる事あるかもしれませんが、相手の言い分を聞いてみる事も必要だと思います。聞いた上でこちらの状況を説明して条件などの話し合いが出来れば双方ベストな結果に落ち着くのではないでしょうか。
ちなみに、一方的に言っくるだけのオーナーは話にならないので、今まで通り家賃を払って住んでればいいと思います。更新のタイミングで行ってくる方が多いと思いますが、その場合は更新合意書など確認して、賃料の値上げがある場合は同意できない旨伝えればOKです。法定更新になります(契約期間のない契約)。その場合は契約期間がないだけでそれ以外は通常の契約と変わりません。(最初の契約内容のまま)
稀だと思いますが、合意しないなら賃料を受け取らないといったケースについてもお話ししたいと思います。賃料を受け取らない場合、借主としては供託所(法務局)に供託にて賃料を預けておけば大丈夫です。オーナー側から契約解除や強制退去になる事と言われても、効力は発生しません。強制退去なる場合、裁判所にて手続きが必要になりますが、供託する事によって守られるからです。
最後に、これは正解ってものはないのかもしれませんが、コミュニケーションを取るように努める事が大事だと思います。それでもダメならば諦めてもいいのかと思いますが、出来るだけ穏便に解決したいものですね。